戦後ひとケタ兄弟の不等式

人生相談 人生の諸問題
【相談者】65歳女性 夫65歳 娘37歳 息子33歳

今自分たちが住んでいる100坪ほどの土地を、
共有名義である夫の兄と分けることにした。
行政書士に相談し、同等の価格となるよう、適正な広さに分配した。
こちら側は道路が狭く、車の通行が出来ない分価格が安い。
同価値となるように、行政書士の下で測量して境界線を引いた。
結果見た目の広さは、7対3くらいでこちらの方が広くなっている。
登記上の名義変更はもう終えているが、
以前から建っていた兄の車庫が、全部こちらの土地に入っているため、
撤去して欲しいと頼んだが、聞き入れて貰えない。
昔から主人は、お兄さんの言いなりで、我が儘を押し通されていた。
もうすぐ息子に代替わりするに当たり、この問題をキチンとしたい。
どのようにすれば良いだろう。

弁護士 伊藤恵子先生の言葉

本来ならば線を引いて分ける際に、はっきりしておくべきことですが、
それができずに、うやむやになってしまっていた。
いつかはきちんと話し合わなければならないだろう。
個人的に話が進まないなら、調停という方法がある。
それでも駄目なら、裁判しか無いのだが、
まずは地元の弁護士会に、この問題の解決方法について、
相談してみては如何だろうか?
身内だけでは話がしずらいこともあるだろうから、
調停にせよ、代理人に弁護士を立てた方が良さそうな話だ。

パーソナリティ 加藤諦三先生の言葉

お兄さんと弟さんとの関係性というものが、
幼いころからの習慣で、こうなってしまったのだろう。
古い家長制度の名残がまだ抜けきっていなかった時代に、
長男であるお兄さんだけが、不当に優遇されていたため、
主張する側と、譲る側が何時も決まっていたに違いない。
兄は常に弟を舐めていて、弟はそれを受け容れて来た。
今となっても、この習慣は変えられない。
お兄さんの不当な主張に腹は立てても、対抗する行動が取れない。
多分話し合いは無理だと思うので、法律的にやるのが良い。
まともな理屈は、お兄さんには通用しません。

一旦出来た関係を変えるのは、もの凄い大変な事です

自分しか理解できない「不当方程式」

筆者が思うに
ひとつの饅頭を二人で分ける話だが、
中の餡子が均等で無いことが解っているとき、
どう分けたら良いでしょう? という算数の問題だったら、
答えを見出すのは困難ではない。
それが土地だったので、専門家の計算で答えを出して貰った。
しかしこの兄弟は生まれつき、家庭の習慣で、
ひとつの饅頭を等分していた関係では無かった。
長男と次男の関係だけではなく、男と女の関係だって同じだった。
男女共同参画だとか、女性が活躍できる社会だとか、
今頃になって、やっとそこに気付いているのが日本の現状だ。
筆者は長男だが、弟妹は居らず長女の姉と二人だけで育った。
封建的な家庭で育った父の影響か、「女は不当に損ばかり」と、
姉は何時も私に言っていた。
大人になっても、私を目下の者として下僕扱いの目線は変わらず、
そのくせ重要な局面では、「長男の仕事だ」と云って押し付ける。
長男に対して押し付けはするが、特権など決して与えない。
兄弟と云っても、様々なのである。


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