愛情飢餓から出発して、依存症に流れ着く

人生相談 浮気 離婚
【相談者】40歳男性 妻38歳 長男7歳 3人暮らし

2週間ほど前に、妻が乳癌の治療を終えて帰って来た。
それから妻から別れようと云って来た。
以前からしばしば夫婦喧嘩があったが、別れるには至らなかった。
怒鳴り合いになると、すぐに妻が謝るのだが、
私が怖いために謝るしかないのだと言う。
他に男を作ってしまえば、別れられるだろうという理由で、
互いに不倫し合っていたこともある。
5か月ほど前に乳癌だと判って、手術をした。
その後抗癌剤治療が始まり、すぐに毛髪が抜けるなどの症状が出た。
辛がる妻を一生懸命慰めてはいたが、
見舞いに行かなければ、寂しいから来て欲しいと言い、
行けば行ったで、苦しいから帰って欲しいと言う。
思わず爆発してしまった。
こんなことを繰り返していると、成長中の子供にも良くないが、
実家に帰っている妻から、離婚届が送られて来た。
やりなおすことは出来るだろうか?

医学博士 森田浩一郎先生の言葉

まだお若いのに、随分御苦労しちゃったねえ。
髪の毛抜けちゃったり、抗癌剤というのはキツイんです、副作用が。
ただ話を聴いていると、人間としての愛情が互いに無いんじゃないかと思う。
喧嘩ばかりしている夫婦の下で育てられる子供は、良くは育たない。
その点は、子供を作ったあなた方の責任は重い。
考えてみれば、もう二十歳の頃からの付き合いだが、
その長い恋愛期間の中でも、
良かった時期というのが少ないのではないか?
だったら別れた方が良い、そうしなきゃ子供が可哀そうだよ。
奥さんは親権を放棄しているのなら、あなたが引き取って育てれば良い。
云っとくけど、自分が悪いんだよ、相手が悪いんじゃないよ。
男として、女として、自立出来ていない、互いに未熟だったんだ。
一番の被害者は子供だよ、そこを忘れちゃイカンよ。

パーソナリティ 加藤諦三先生の言葉

あなたお母さんとの関係は上手くいっていなかったんでしょ?

(相談者)いつも夫婦喧嘩ばかりしていて、
「出て行くから、中学出たら働きなさい」と云われたり、
リストカットしているところを目撃したり。

お母さんの愛情を充分受けて育っていませんね、あなた。
今度はあなたが、あなたの作った家庭で同じことをやってしまった。
お母さんから受けられなかった愛情を、奥さんに求めてしまった。
でも奥さんはそれを与えてはくれなかった。
あなたは奥さんに依存しているから、憎しみも大きくなる。
奥さんを完全に所有したかったが、奥さんは他に男を作ってしまった。
依存心から来る憎悪を恐れて、奥さんは謝るしかなかったが、
いくら謝られても、いくら責めても、あなたはスッキリしない。
だから翌日また同じことが繰り返される。
嫌いな人を、必要としてしまった。
良い機会です、別の人生を始めましょう。
淋しさと嫌悪が同居しているとき、淋しさに負けてはいけません。

依存している人に対する敵意、これはしつこいです

歪んだ自己愛で自分を見失う

筆者が思うに
人生相談で、必死に自分の被害を訴える人が居る。
自分はこんなにも酷い目にあって、相手はこんなに悪い人間だと、
それこそ、電話の向うで身振り手振りまで交える姿が眼に浮かぶ。
こういう人に共通してみられる特徴がある。
「自己不在」、自分というものがそこから欠落している。
夫婦関係のトラブルで、このタイプが非常に多い気がする。
相手のマイナスイメージを、出演者にとことん刷り込もうと奮闘するが、
その相手と恋愛の末結婚までした、「自分」というものが欠落する。
人生に躓いたのは自分であって、相手から躓かされたのではない。
そのことを、一番解っているのも、また自分自身である。
だからこその必死の言い訳、懸命の責任転嫁。
そんな相談者に、「もう一度生き直しなさい」の回答。
簡単なようで、なかなか決断がつかない。
この相談者も、誰かに背中を押して貰いたかったのかも知れない。




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