堅実な姉夫婦と離婚した妹、でも相続は対等に

人生相談 相続
【相談者】54歳女性 娘25歳 21歳(2年前に離婚後3人暮らし))

7年前に死んだ父の相続について。
その際不動産名義を変えること無く、預貯金もそのまま。
先日母(84歳)名義で、遺産分割協議書が届いたが、
実際に戸籍などを調べて書類作成したのは姉(57歳)、
若しくは姉の夫が依頼した司法書士ではないかと思う。
戸籍謄本には私の個人情報の記載もあり、気持ちが悪い。
姉夫婦は公務員で母の信用が厚いが、
私は離婚したような、世間体の悪い娘という印象を持たれている。
今後、母名義となった財産を姉夫婦が私物化するのではないか。
母も体が悪く、老後のことなどをきちんとやってくれるのか、
心配事が多々ある。
母の健康問題を巡って、3年前に姉と意見の食い違いがあり、
それ以来姉との人間関係は、完全に冷え込んでしまった。
この問題はどうしたら良いだろうか?

弁護士 塩谷崇之先生の言葉

まず戸籍謄本についてだが、お姉さんはお父さんの相続人であるから、
その立場で戸籍謄本を取得することが出来る。
その中にあなたの情報も入っているとすれば、それは知られて当然の事。
それについて問題視するのは間違っている。
遺産分割協議書についてだが、なんの説明も無く紙ぺら1枚送って来たので、
あなたとしては、不審に思われたのでしょうが、
本来7年前にやっておくべき協議を、いまからやりましょうということだ。
現時点で話し合いは行われていないので、判を押す必要は無い。
これから協議をして、内容に意義があればその旨伝えれば良い。
納得の行かない協議書に同意する義務など無く、そのための話合いだ。
お母さんの健康状態に懸念があるなら、
これ以上協議を先延ばしにすべきではない。
もし認知症なりなんなりと、話し合いが困難になってしまうと、
分割協議は上手く行かなくなる。

パーソナリティ ドリアン助川さんの言葉

何かにぶつかって行くに当たって、バイタリティーが必要と思うが、
今どうですか? 元気はありますか?
あまりお元気でない様子なので、少しそこが心配です。
エネルギーが得られるように、好きな事を見つけるなど、
自分に対するケアも心掛けるようにして下さい。

切り離せない、相続と感情

筆者が思うに
戸籍謄本は司法書士の職権で取り寄せできる代物。
それが無ければ、遺産分割協議自体が成立しない。
これは社会のルールなので致し方無し。
それにしても、持ち家だけでなく、借家や山林まで所有していたのに、
よくも7年間放っておけたものだ。
弁護士なら当然、「お母さんが元気なうちにきちんとなさい」と、
言われるのが当たり前のケースだ。
更に、お姉さんもお姉さんで、いくら確執のある間柄とは言え、
なんの前触れも、相談も無しにいきなり分割協議書を送り付けるとは、
肉親に対してこれほど無礼な態度があるだろうか?
いや、肉親だからこその無礼とも受け取れる。
もし他人だったら、クレームは避けられないに違いない。
これが相続の難しさだろう。
血縁には、他人からは決して見えない何かが渦巻いている。
それはまっとうな理屈と言えども、割り切れぬ性質のモノ。
これは筆者自身の経験から断言できる。


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