不幸から逃げるためには、嘘も方便か?

人生相談 親子 家族
【相談者】61歳女性 夫62歳(再婚同士) 娘36歳 夫方の娘35歳と33歳

36歳の娘(実子)について。
1年前に出産してから、時折手伝いに行っているが、
娘から非常に激しい口調で責められることがある。
産後鬱の状態だったので、赤ちゃんの世話などをしに行っていたが、
「あなたのせいで、私はこうなった」と激しく責められる。
私も辛くなってしまい、体調が悪いことにして行くのを止めている。
しかし、赤ちゃんにもしものことが無いかと常に心配だ。
実は娘も再婚で、前の生活が駄目になった際、見に行ったところ、
家中の家具などが、放り投げられ窓ガラスも割れるなど、
メチャメチャな状態だった、全て娘のしたことだった。
そうした娘の正体が夫に判ってしまい、破たんしたのだと思う。
子供の頃は明るく活発な子供だったのに、大学進学後約10年間、
親元を離れて最初の結婚をした時から、おかしくなっていった。
原因は娘が中学生の頃、私が夫の女性問題で数年間別居し、
その際に、なにげなく夫に対する愚痴を聞かせてしまったこと。
そのことを、今でも娘からなじられる。
自分の事で精一杯だったとはいえ、娘の心中を察してやれずに、
申し訳なく思っているが、
この先娘とどう接すれば良いのか?
このまま責められ続け、それを我慢した方が良いのだろうか?

幼児教育研究 大原敬子先生の言葉

人間は求められているものと、与えたものとでギャップが生ずる。
自分の価値観で与えれば、それは相手の求めたものとは食い違う。
でもそこで、「これで良かったのだ」と曲げて自分を納得させる。
夫方の娘さん2人が、家には帰って来ないため、
自分の娘にも帰ってくるなと釘を刺したあなたが、
お嬢さんに頼まれれば、子供の世話をしに行く。
自分の都合に合わせて、受け容れたり拒否したりしている。
そんなあなたが、この程度の事で悩むのは筋違いではなかろうか。
娘さんが多感な18歳の時に、あなたは再婚しているし、
その時娘さんの「良かったね」の言葉を額面通りに受け容れた。
都合の良い所だけつまみ食いをしているようなものだ。
今の御主人とも上手くいっていませんね、原因は何だと思いますか?
御主人があなたの娘さんを「女」として見ているからですか?
じゃあ、あなたが娘さんを呼べない本当の理由はそれですね。
あなたの人生には、常に嘘が絡まっているようです。
同じ嘘でも、自分自身についた嘘は人生を壊します。
娘さんは勘の良い方ですから、もう気が付いているのでしょう。
だったら、そのくらいなじられて当然です。

パーソナリティ 勝野洋さんの言葉

私も一言よろしいですか?
あなたの話を聞いていると、マイナス思考しか聞こえてきません。
「もしああなったらどうしよう」などと悪い方にばかり考えている。
今現在の生活のひとつひとつに原因があって、結果に繋がっている。
これからは、プラス思考をもっと取り入れて下さい。
そうすれば、きっと良い未来を作ることが出来るでしょう。
では前向きに、宜しくお願いします。

自分の嘘に気付いていない

筆者が思うに
この相談者は、娘さんが産後鬱ではなく、もっと深刻な病ではないかと、
そのように心配していた様子である。
大原先生の指摘通り、自分に都合が良い時は健康で、
そうでない時は病気扱いというのでは、いささかご都合主義であろう。
娘さんのその「都合の悪い部分」にだけ着目し、その話しかしない。
もっと深刻な自分自身の問題には、自発的な解決努力の姿勢が見られない。
「夫は自分の娘を女として見ている」ことが核心であった。
だから娘を家に寄せ付ける訳に行かなかった。
そして、そんな嫌な夫から一時避難するために、赤ちゃんの世話。
もしそれで、娘さんに感謝を要求する態度が僅かでもあったなら、
この母と娘の人間関係は、それが原点ということになる。
子供の頃から、娘さんは母親から不当な恩着せを受けていたはずだ。
娘さんの産後鬱は、それが一因となったのではないか?
娘さんは既にそのことに気付いているようだ。
後はこの相談者が、生涯を終える前にそれに気付けるかどうか、だ。


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