厄介な血縁者を持ってしまった、これも宿命

人生相談 人生の諸問題
【相談者】61歳女性(37歳長女 34歳長女) 兄65歳 姉63歳

兄の嫌がらせについて。
内縁妻と生活保護で生きている兄に対し、父は年金を工面するなどで、
ずっと兄を経済的に支援していた。
母は既に他界、2年前に父が亡くなった際に、父の遺言によって、
土地建物は全て私のものとされていたが、兄が遺留分を家裁に申し立て、
調停を行った結果、私が50万円を支払うことで和解となった。
その際もう私達には関らず、事実上縁を切るという条件も付されていた。
しかし、暫くして私の息子に対し「昔世話をしてやった」などと言い、
現金を要求して来た。
またかつて父が住んでいた家を、リフォームして暮らす予定の長女の家に、
合鍵を使って無断で立ち入ったという。
家裁に出向き、「不法侵入」ではないかと尋ねたが、
そうはならないと言われ、法的に有効なのは私が50万円支払わなければ、
資産を差し押さえるという部分だけだと言われた。
このような兄に、今後どう立ち向かって行けば良いか?

弁護士 坂井眞先生の言葉

「どう立ち向かうか」という言葉が使われたので、少しほっとした。
こういう事案は、逃げるのでなく、立ち向かうマインドが必要だ。
まず、これは裁判所マターではなく、警察に相談すべき案件だ。
遺留減殺請求権は、例えどんなに問題のある兄弟でも請求権が発生する。
これは民法上仕方の無い話だが、50万という金額は調停によって、
お父さんから生前に受けていた、経済的援助が考慮された結果だと思われる。
それに付帯して、「縁切り」を条件としたのは、裁判所の配慮であろう。
にも関らず交流してくるのは約束違反ではあるが、
直ちにそれを犯罪とすることも出来ない。
合鍵で侵入したと言う確かな証拠も必要だ。
警察は手紙に書いてあるというだけでは通常動いてはくれない。
部屋がめちゃめちゃに荒らされているなど、犯罪を立証する確かな証拠が要る。
まずは、玄関のシリンダー鍵を交換しましょう。
それから、監視カメラや防犯カメラなどを設置して、無断侵入の現場を押さえる。
電話が架かってくるなら、録音できるようにしておく。
金品要求の際に、暴力的な言葉が使われれば例え肉親でも脅迫、恐喝となり得る。
以上について、「私は怖い」ということを警察に訴えられるようにしましょう。

パーソナリティ 今井通子さんの言葉

お独りで対抗するのは大変でしょうけど、
お子さんも成人されていらっしゃいますので、
今後、防御的な面に加えて、証拠集めの観点から、
色々と工夫なさって下さい。

たかられる親族の弱み

筆者が思うに
「嫌がらせ」とは、相手が嫌がる事をして「溜飲を下げる」のが目的の行為。
「恨み、つらみ、ひがみ、やっかみ」などの感情が動機となっている。
それに対してこの相談者が抱える問題は、「金銭目当てのゆすり、たかり」である。
特別な感情が背景に在るわけではないので、刑法の網に掛かればOKだ。
しかし、それが血を分けた兄弟となると、気が重いのは当然であろう。
生きている限り、骨の髄までしゃぶられはしないかと、不安にもなる。
そこで、もう御両親が他界されているなら、いっそ「雲隠れ」作戦が良いのでは?
実家をリフォームするより、売却して何処かへ引っ越してしまってはどうだろう?
実際にお姉さんの息子さんなどがやっているように、
居所を知らせない、知られないような方策を立てるのが最良と考えられる。
何故なら、例え証拠を集めて「恐喝罪」を適用出来たとしても、
初犯ならば執行猶予付きの判決が濃厚であるし、例え実刑となった場合でも、
多分1、2年で仮釈放になって出て来てしまうはずだ。
するこ今度は感情を伴った「嫌がらせ」に変質する恐れもあり、まことに厄介だ。
監視カメラ、防犯カメラの設置にも相当のコストが掛かることを思えば、
「警察頼み」は割に合わぬ可能性が大であると思われる。


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