家族の幸せに、魔法の杖などありません

人生相談 親子 家族
【相談者】58歳女性 夫63歳 長女36歳 長男34歳(皆で同居中)

家族の事について、私が一番悪いのだが、
私が子供のお金を生活費などに使い込んでしまい、
そのおかげで今独立したくとも資金が足りないような状態になっている。
長女は中学生の頃から脱毛症で、髪をセットしたり眉毛を描いたり、
今でもそうしたことを、私が全部やってあげている。
いじめられるなら、学校へは行かなくても良いと言って来たが、
一度も欠席することなく通い続けるなど、真面目な子である。
主人と弟が嫌いで、出来れば私と二人きりで生活したいと言っている。
長男は結婚を考えている相手が居るが、偽装結婚の前歴がある中国人で、
しかも遠距離恋愛である。
一度会わせて貰ったが、悪い感じの彼女ではなかった。
しかし、文化も思想も違う彼女と遠距離では、結婚しても大変そうだ。
主人はひどく無口な人で、息子が結婚したいと言っているのに、
それじゃあ家を2世帯仕様にするとか、土地を売却して他に移るとか、
考えはしても、お金が無いという理由でそれっきりになってしまう。
私を除いて、家族3人がそれぞれに互いを嫌い合う関係になっている。
長女にはあまり我が儘を言わないように注意はしているが、
「いつも私ばっかり」と云って怒り、最後には、
「そんなに気に入らなければ私を殺せば良い」とまで言う。
そのくせ何事も私にベッタリで、少し重たいものを感じている。
この家族が今後上手くやって行くにはどうしたら良いだろう?

幼児教育研究 大原敬子先生の言葉

キツイことを言いますが、台風の目は貴方ではありませんか?
お金をみんな使ってしまった私が悪いと言いながら、
子供達はあなたの事を責めていないではありませんか。
貴方がお金を使いながら、あっちこっち引っ掻きまわしている図式です。
御主人が無口なのも、貴方のその性格が原因ではありませんか?
娘さんの脱毛症は、母親であるあなたへの愛情の証ですよ。
それに対して、娘さんが貴方に求めている愛情を貴方が与えていませんね。
娘さんの好意を重たく感じるのは、それが後ろめたいからでしょ?
息子さんのお相手が偽装結婚の中国人だと言っても、
それは息子さんの人生の中での事であって、貴方はお金を使ってしまった側。
でも息子さんはそんな貴方を許し、母親として認めています。
なんという善人に囲まれていることか、普通はあり得ません。
兄弟仲が悪いのは、別に不思議な事では無く、どこにでもある事です。
娘が父を嫌うのも、女性として不自然ではありません。
むしろ、遠慮なく喧嘩できるのが家族です、彼らの心は触れ合っています。
これからは家族に感謝して下さい、娘さん息子さんに感謝して下さい。
黙って貴方の振る舞いを黙認してくれる御主人に、感謝して下さい。

パーソナリティ 勝野洋さんの言葉

或る年齢になると、親のことなど無関心という人が沢山居る。
しかし娘さんは好意を寄せてくれる、大変有難いことであって、
重たく感じるのはおかしなことです。
風呂に誰が先に入ったのなんのは、関係ないじゃありませんか、
娘さんは綺麗好きなのかも知れないし、それで怒ったときは、
そのまま同調しちゃダメです、「そんなこと言わないで」と、間に立てば、
少しずつ家族の空気も変わってくるんじゃないでしょうか?
大原先生が仰ったように、御家族への感謝の気持ちが大事です。
家族4人、無事に食べて来られたことにも感謝して下さい。
どうぞ前向きに。

棚上げになっているものこそが鍵

筆者が思うに
この問題の焦点は何だろう?
子供達のお金を生活費にみんな使ってしまった、と云うが、
4人の標準的な家族構成で、子供のお金を使わねばならぬほどだと言うなら、
これは御主人の収入が、以前から少な過ぎたということか?
でも、無口な御主人について、そのような説明は一切無かった。
家計の収入も、支出も標準の範囲内であったとすれば、
標準を逸脱していたのは、この相談者ということになる。
実際何にお金を使っていたかは分からないが、
多分とんでもない金遣いをしていたのではあるまいか?
以前、女房は大蔵大臣、主人は労働大臣などと揶揄された時代があったが、
このご一家は、労働大臣が閉口せざるを得ないほど、大蔵大臣が派手だった。
財布のヒモが緩みっぱなしだった事実を、認めながらも棚に上げて、
兄妹、父娘の不仲を憂いている、と話の本筋をすり替える。
家族の幸せのためにコツコツと、という姿勢は見当たらない。
もしここに加藤諦三先生が居合わせたなら、
「魔法の杖はありません」、の一言でバッサリであったろう。
従って正解は「振り返って感謝しなさい」であって、
「前向きに・・・」はアベコベです、勝野さん。


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