その頑なさに感じる危うさ

人生相談 親子 家族
【相談者】54歳女性 夫は他界 息子23歳 弟48歳(独身)

副腎腫瘍で一年以上入院生活をしていた。
その間に、亡くなった夫名義の家に、弟が住み込んでしまった。
弟は刑務所を出所したばかりで、行くところが無く、そのためだと思う。
今はその家に息子と二人で住んでおり、私には帰って来るなと言う。
息子も弟の世話などしているようで、同様に帰って来るなと言う。
現在私は医療機関職員から紹介された、家具家電付きアパートに住み、
夫の遺族年金と、生命保険で生活している。
夫は自殺で、住宅ローンが残ってしまったが、
それらも、別途保険で解決出来た。
私は家に帰って息子と二人で住みたいが、法的対抗措置はあるだろうか?
無理なら家を売ってしまい、お金で相続手続きをしたい。
常々息子には「お金は空から降っては来ない」と言って来た。
家が欲しければ自分で建てるより仕方がないのだという事を、
この機会に思い知らせてやりたいのだが。

弁護士 大迫恵美子先生の言葉

貴方が家に帰れない本当の理由は、弟さんでは無く、息子さんですね。
例え夫名義であっても、家を建てるに際してそれなりの散財をし、
ローンを支払うために働きもした。
そのことは息子さんだって百も承知のはずですが、
それでもなお、母親の貴方に帰って来るなというのは、よっぽどの事。
そこを解決することは、本当に出来るのでしょうか?
御主人が亡くなり、現在は共有財産となっていますが、
それをどう使用するかは、共有者同士で話し合わなければなりません。
話し合いが出来る状況とは、とても思えないのですが、どうしてですか?
貴方は家の問題に執着しているようだが、
実はそんなことより、もっと大事な問題があるのではないでしょうか?
何故大事なひとり息子からそんな仕打ちを受けるのか?
その理由が明らかにされていません。
そのため、このような手の届かぬ回答にならざるを得ません。

パーソナリティ 今井通子さんの言葉

私の感想ですが、貴方はとても強い人だ。
だから、貴方はこの先独りでも生きて行ける。
そんな強い貴方に、息子さんは取り付く島が無かったのではないかと。
だから、弟さんと仲良くなってしまったのでは無いかと・・・。
このケースは、お互いがお互いを思いやり、平和裏に解決して欲しい。
そのようにお願いしたい次第です。

強さと冷酷さの紙一重

筆者が思うに
まったく理不尽な話に聞こえるが、あくまでも表面上である。
大迫弁護士が指摘すように、こうなった背景が全く解らない。
法的には、家を売り払えば法定相続でケリが付く話だが、
同時にそれを以て、この親子は「終了」ということになる。
この話は弁護士さんだけでは手に負えまい、
加藤先生や大原先生、三石先生などの意見も聞けたなら、
大分道が開けたのではないかと感じられる。
御主人の自殺原因は何だったのか?
弟さんは服役していたと言うが、
そもそもこの姉弟は、どんな家庭環境に育ったのか?
なにしろ15分足らずの番組では、それら全てを網羅出来ない。
そこで想像するしか無いが、この女性は強いだけでなく、冷酷なのではないか?
息子はその冷酷さに「母なるもの」を感じられなかったのではないか?
しかし、最後にこの女性は少し涙声になっていた。
ということは、強がっている面もあったのではないだろうか?
最後まで強さ、冷酷さで通し切れなかった。
時を経て、御主人の後を追うようなことが無ければ良いが。


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