人生というクルーズ、寄港地で反省を

【相談者】46歳男性 妻46歳 子供24歳 20歳 18歳

妻が突然他の男と駆け落ちして、居なくなってしまった。
私は自営業で、婿養子では無いけれど家内の実家で仕事を手伝っている。
先方の母親がとても厳しい人で、妻はよく怒鳴られていた。
私も食べ物のことではうるさい方で、冷蔵庫の賞味期限切れの食材など、
見付けては文句を言ったりしていた。
しかし、4~5日で戻って来て、今は妹の家に住んでいる。
相手の男は現在離婚の協議中らしく、成立次第向うの男と住むと言っている。
きっかけは、10年位前に家計が苦しく、夜の仕事をしたいと言って、
私も許可してしまった経緯があり、その時知り合ったらしい。
相手の男は鬱病気味で、或る日「死にたい」と電話が入り、
妻は洗濯機を回しっぱなしで家を飛び出し、それっきり連絡も着かなくなった。
相手はもうすぐ離婚成立するはずなので、私にも離婚して欲しいと言う。
一時は私も離婚に同意しかけたが、家族が駄目になってしまう事を考えると、
どうして良いか解らない、中途半端な気持ちである。

弁護士 伊藤恵子先生の言葉

離婚した場合の法的な問題としては、慰謝料と財産分与をどうするのか?
上のお子さん二人はもう成人されていますが、18歳のお嬢さんの親権は?
そして、何よりも貴方の今の生活が、奥さんの御実家に依存している点です。
離婚成立で、全ての清算が終わったとして、貴方は引き続き奥さんの御実家で、
仕事を続けられるかというと、多分そうは行かないでしょうね。
貴方が離婚に踏み切れずにいることの、最も大きな理由はそこではありませんか?
沢山のしがらみの中で生きている貴方は、簡単に決断出来ない状況です。
奥さんとの結婚生活も20年を超える訳ですから、
離婚したい、ハイそうですか、とポンポンとは片付けられないものがある。
子供達がどうとかいう事では無くて、貴方の人生、生き方に照らして、
もう少しこの問題、時間を掛けてみても良いかと感じます。

パーソナリティ 加藤諦三先生の言葉

失礼だけど貴方、今の職業選択は自分自身の意思だったのですか?
生活能力が無く、止むを得ず奥さんの御実家に入られたのですね。
そして、奥さんとの関係も「できちゃった婚」だったと仰いました。
奥さんが夜の仕事に出る際も、貴方の意思ではなく、流れとしてそうなった。
貴方の人生は、自分自身の意思では無く、別のなにか大きな流れに、
押し流された結果今がある。
今貴方はどうしようもない無力感で一杯なのではありませんか?
食べ物の事で文句を云うのは、それを無力感のはけ口にしているということ。
無力感とは、無気力、無関心、無責任のことで、自我の構成要素です。
厳しい事を言うが、貴方の自我はまだ未完成です。
大人の自我が育っていないがために発生した問題だと言えます。
この問題への取り組みを機に、大きく人生の舵を切って下さい。
ここを第二の誕生日として、この問題に取り組んで下さい。
離婚問題云々というレベルで捉えてはなりません。
舵を切れば、貴方の本当の人生がその先に見えて来ます。

自分の力ではこの事態はどうにもできない、それが無力感です

自分の人生でない人生を歩む不安

筆者が思うに
航路を見失ってしまった結果、とんでもない所に辿り着いた。
私自身も偉そうには言えない経緯がある。
何時、どうした訳で自分を見失ったのか?
その原因を今振り返ってみたところで何も見えては来ない。
加藤先生の仰るように、大きく舵を切ることが肝心である。
もう駄目であるなら、なおの事自分の方向感覚を疑わねばならない。
私達はレーダーも、GPSも持っていない。
人生の羅針盤は、自分自身の経験と感性以外にはあり得ない。
成長過程で、自我の未発達が見過ごされてしまったのは、残念だ。
それがために、自分が何者かの判断に自信が持てず、航路を誤る。
自我が危うく、頼りないがために、意思決定システムが作動しない。
全ては自己責任であることに、間違いはないが
これらの能力は、子供時代の体験的成長プロセスに依存している
義務教育は、資本主義の言いなりになるばかりが能ではあるまい。
保護者は教育学の専門家ではない。
その保護者をサポートする姿勢が、日本の教育には不足している。
国民を幸福にする視点をもっと持ってもらいたい。
テレフォン人生相談への相談者が減るように、頑張って貰いたい。

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