人生の苦労を全て片付けて、息子夫婦の家へ

【相談者】70歳女性 夫とは20歳代で離婚 長男45歳 嫁48歳(孫3人)

長男夫婦と同居するに当たって、
コミュニケーションの取り方が解らない。
これまで、遠くにいる関係と、自分の仕事の関係で、疎遠であった。
息子は父親を知らず、いつまでも母親の下に置いていてはいけないと感じ、
18歳になった時点で、遠方の仕事に出しました。
そこで、息子は現在のお嫁さんと知り合い、恋愛の末結婚したのだが、
ハッキリ言って「出来ちゃった婚」であったことから、
私の側としては、その結婚に反対も賛成も無い状態であったために、
特にお嫁さんとはこれまで、電話などでもほとんど会話は無かった。
こちらが病気をして体を壊してしまったので、自営業を辞めた。
息子が心配してくれて、同居を提案してくれたのだが、
お嫁さんとのコミュニケーションをどう取れば良いか悩んでいる。

幼児教育研究 大原敬子先生の言葉

大原敬子先生

ひとり息子が呼んでくれるというのは大変有難く、幸せなことの筈だが、
何故か貴方の声は溜息混じりである。
私も同様の立場なので良く解るが、貴方は純粋でとても真面目な方だ。
私だったら「仕事のためだ仕方がない」で割り切るが、
貴方は内心にどうしても負い目があって、責められそうな気がして怖い。
そのためにいつでも凜として、突っ張っていなければ潰れてしまう。
本当は淋しい時や、泣きたい時があったのではないでしょうか?
では本題ですが、コミュニケーションの前に息子さん一家に何を望むか?
まずは専用のお部屋が欲しいところですね?
後は何ですか? 干渉しないこと? じゃあ体の具合が悪くなった時は?
これから更に歳を取れば、口は達者でも体が動かなくなる。
後は何? トラブルを避けたい? 嫁姑問題ですか?
そんなことより、息子の家ではなく、肉親の家に間借りをするという事実。
頭を下げて「宜しくお願いします」という姿勢が大切でしょう。
大多数の高齢者が独りで晩年を過ごしているのに、貴方は孫が3人も・・・。
大変お幸せな方です、自分の荷物は少なめにね、荷物を捨てられますか?
えっ、全て息子さんにお任せしてるんですか?
貴方は素晴らしいお母さまです、相談なんか必要ないじゃないですか。(笑)
普通は捨てられないんですよ、荷物の中に人生の苦労が詰まってますから。
私、何だか恥ずかしくなって来ました、勝野さん、後よろしく。

パーソナリティ 勝野洋さんの言葉

勝野洋さん

あのぉ、息子さんと同居されるに当たり、
色々な面で不安があるのだと思いますが、
不安を不安のままにしておかずに、
前向きに、一間をお借りするという姿勢で、
これから息子さん御一家に接してみて下さい。
きっと良い晩年になると思います。
どうぞ、前向きに。

人生に未練無し、最後の引っ越し

筆者が思うに
女手ひとつで懸命に育ててくれた母を、息子は慕っているに違いない。
母から遠く離れて、新入り社会人としての試練の日々を忘れない。
母親は一週間泣いたと言うが、息子は延べ何日泣いたことだろうか。
土砂降りの雨も、何時の間にかすっかり止んで、晴れ間も覗いている。
そんな母と子の人生が垣間見える相談だった。
お嫁さんという呼び名が嫌いなのは何故なのか?
相手を「嫁」とすれば、自分は「姑」である事実を認めざるを得ないからか?
古い考えかも知れないが、親として嫁を迎えたというイメージがある。
あくまで自分は息子の母であり、姑などにはなりたくない。
ということか?
その女性はあくまでも「息子の結婚相手」なのだ・・・と。
しかし、その息子夫婦にとうとう引き取られる日がやって来た。
「ひとりきり」の人生に終止符を打つ時がやって来た。
全ての苦労は報われた、後は息子と孫と、その孫たちの「母親」と、
残りの人生を生きてゆく。
まるで神様が、予め用意してくれていたような時間だ。

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