亭主も法律もついて行けない、国際二股不倫

【相談者】31歳女性 夫37歳 息子1歳 

結婚3年目の妹(29歳)夫婦(夫37歳 子供無し)について。
妹は、結婚してからずっと別居状態である。
理由はシンガポールで日本語教師をするため、籍を入れてすぐに渡航。
これは初めから合意していたことなので、問題は無い。
妹の夫も海外勤務を夢見ていたらしく、妹の紹介でシンガポールに転職。
ところが夫が渡航すると、
契約期間の関係で、すれ違うように、妹はロシアへ転勤した。
現在、妹はロシアでの在籍期間も満了し、実家に帰っているが、
夫はシンガポールへ行ったっきりである。
問題は、この間妹が海外で不倫していたことである。
シンガポールでは、マレーシア人の男性と、
ロシアではフランス人の男性と、付き合っていたという。
今でも妹はそのフランス人のことが好きで、夫とは離婚したいと云う。
夫が居るのに、あんまりだと思う。
一度も夫婦として生活していない妹の夫が可哀そうである。
妹の夫からも、けじめとして妹に慰謝料を請求し、離婚したいと相談された。
私も妹が許せず、懲らしめてやろうという気持ちになっている。
不貞行為の相手方は二人とも外国人で、海外に在住している。
この場合、慰謝料請求はどのようにしたら良いのか?
また、姉としてこのように妹を懲らしめることは、如何なものかとも思う。

弁護士 坂井眞先生の言葉

坂井眞弁護士

浮気(不貞行為)が何処で行われたのか、
また傷つけられた側が何処に居たのか、
そうしたことが関係して、一体何処の国の法律が適用されるのか、
何処で裁判が出来るのか、という問題を整理しなければなりません。
法の適用に関する通則法 第17条
不法行為によって生ずる債権の成立及び効力は、
加害行為の結果が発生した地の法による。
ただし、その地における結果の発生が、
通常予見することのできないものであったときは、
加害行為が行われた地の法による。

というわけで、傷付ける行為は海外で、
傷つけられた人はその時日本に居たのなら、日本の法律で・・・。
とも受け取られ、結果の発生の予見云々を考えると、今度は何処か?
御主人も含めて、色んな国を行ったり来たりですから、
残念ながら、この場でスパッとは答えられません。
出来るなら御本人が、専門家に相談された上で行動するのが望ましい。

作家・翻訳家 三石由起子先生の言葉

三石由起子先生

夫婦とは、色んな夫婦があって良い。
姉の倫理観から見て、どんなにケシカラン夫婦であっても、それはそれ。
妹も御主人も、離婚したいと言っているのでしょ?
それで何で姉の貴方が引っ掻きまわしてるの?
「変な妹でゴメンナサイ」くらいに云っとけば良い事だ。
妹の旦那に頼まれて、可愛そうだから妹を懲らしめようなんて、
私は貴方のやっていることが理解できない。
そんなバカなエネルギーを使う貴方は、姉としてというより、
人として、私はさっぱり解らない。
貴方がどんなにおかしいと思おうが、色んな愛の形があるんだよ。
貴方と妹では、価値観が違うだけなんだよ。
ここで貴方がどれほどの意地悪、嫌がらせの限りを尽くして、懲らしめても、
何の効果もありませんよ、妹にしてみればどこ吹く風です。
そして妹はこれからもずっと、楽しい人生を送って行くはずです。
姉から見てどんなに不幸に見えようが、妹にとっては幸せな人生です。
私が心配なのはむしろ貴方だよ、貴方幸せになれるの?
眼の前にいる1歳の息子、そこを見ていなければならない時に、
大嫌いな妹の方なんか、見ている場合か?
たとえ旦那から頼まれたって、もうすぐ親族でなくなる相手と、
法律知識も無く、引き受ける資格なんか貴方には無い。
別れようとしている妹の旦那と話なんかする事態、トンデモナイ!
たまたま妹は今実家に居るだけで、どうせすぐ何処かへ行っちゃうんでしょ?
帰って来るのか、来ないのか解らない妹のことより、
1歳の息子をしっかり視よ! それがアンタの仕事だ。

パーソナリティ 今井通子さんの言葉

今井通子さん

三石先生が仰りたいのは、貴方はもう独立した一戸の家庭の大黒柱。
その大黒柱として、しっかりやんなさい、という事。
解りますか?
三石先生:そうそう、頑張れ頑張れ、アンタにはもう妹は居ない。

世界と男を股に掛ける妹、正義の名目でひがむ姉

筆者が思うに

兄弟姉妹に特有の「隠された感情」がもたらした暴走ではなかろうか?
想像するに、姉に比べて妹の方が、幼いころから何かにつけて活発で、
何事もプラス思考で、その結果何をやらせても、妹の方が一枚上手。
姉も決して馬鹿じゃない、大人しいしっかり者だったのだろう。
姉は姉で、妹は妹で、それぞれ個性を持った、良い家族であった。
しかし、なにかと目立つ妹に、姉は密かなる「ひがみ・やっかみ」を抱く。
しかしその感情は、おいそれと表には出せず、心の底に仕舞い込まれた。
それから幾年月、妹のあまりの自由奔放さに、秘めたる感情が蘇った。
妹の亭主から相談を持ち掛けられて、いよいよチャンス到来である。
「長い間、目上の私をよくも差し置いてくれたな」という怒りに火が着いた。
正義と善意の仮面を付けて、「懲らしめてやる」という攻撃性を隠蔽する。
ところが、自分でも「なんか少し変」と感じてはいる。
それに、国際的な法律知識など、はなから持ち合わせていない。
そこで、あの有名なラジオ番組を利用して・・・、と考えて即実行。
冷静な回答者達から見れば、「少し変」どころか、「かなり変」。
三石先生の、「何をやっとんじゃ!」というキツイお説教に、つい涙。
暴走の果てに崖から堕ちて、海のまにまに漂うところを救われた。
姉は気付いただろうか?
それは幼い日の、「ひがみ・やっかみ」の感情に過ぎなかったと。

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