親の反動形成から、逃れられぬ運命の子

【相談者】32歳女性(独身)独り暮らし

まず私の生い立ちだが、高校生頃まで母の虐待を受けて育った。
具体的には、母はお金がある時だけ御機嫌で、パチンコへ行ったっきり、
朝まで帰って来なかったり、食事を作ってくれないこともあった。
それで母と喧嘩になり、殴ったり殴られたりしていた。
元々母は父のDVが原因で離婚しており、
私が生まれたのも暴力によるのではないかと、今になって思っている。
幼い頃から、母や兄が父から暴力を受ける所を見て育って来た。
3か月前から同じ職場で、結婚を考えている男性が居る。
私は子供が好きで、子供が欲しい気持ちは彼もまた同じである。
しかし、幼少から虐待を受けて育った私が、もし母親になったら、
今度は自分が子供を虐待してしまうのではないだろうか?
それが恐ろしく、今後のアドバイスを頂戴したい。

幼児教育研究 大原敬子先生の言葉

大原敬子先生

結婚するという事は、貴方が新しく生まれ変わるということです。
今までの知恵や経験は、もうお蔵入りさせましょう。
大事なことは、暫く彼と交際を続けてみることですね。
「生まれた子供を虐待する」という不安は、現実逃避です。
先に石を投げて、そこへ現実をこじつける方が楽だからです。
このような動機付けのパターンは、生きる意味を失わせます。
今日できる事は何か? 今日出来ることをやれば、明日に繋がります。
彼と行けるところまで行ってみる、行き着いたところで、
また神様が新たな課題を与えて下さるのではないでしょうか?
今やれることをやって、明日に繋がれば、それが自信になります。
大切なことは、「人生は先が分からない」ということなんです。
勝手に結論を出してはいけません、それは恐ろしいことです。
これまで自分に嘘をついて生きて来た、でもこれからは体が反応します。
それを神様からのメッセージと受け止めて、生きてみて下さい。

パーソナリティ 加藤諦三先生の言葉

加藤諦三先生

貴方は子供を虐待することはありません。
何故なら、貴方はその後の人生で良い人間関係を築いて来られた。
また貴方は、「祈りの場」を持って居られるし、
何かあった時に、自分の中に「しがみつくもの」を持っている。
そして貴方は先ほど大原先生のことを「お母さんのようだ」と仰った。
それで良いのです、今日は「お母さん」に出会った日です。
大原先生という「お母さん」のことを忘れずに、
これからしっかりと、人生を生きて行って下さい。

苦しむ能力、それが人の最高の価値です

私にも大原先生のような「お母さん」が居たら

筆者が思うに
弱者を虐待する者は、決してその相手を憎んでいるのでは無く、
むしろその逆であるという。
本心とは真逆の行動を取ってしまう心理メカニズム、「反動形成」。
人はこの「悪魔の法則」から逃れることは出来ないと云われている。
しかし、心が健康に育っている者は、このような反動は起こさない。
一般に憎しみを抑圧する者は、意識で過剰な親切行動を取るし、
コンプレックスを抑圧する者は、努めて明るく振る舞うという。
それらの「親切」や「明るさ」は不自然なものであるために、
周囲からは「変な人」という評価を受けることになる。
学校に於ける「いじめ」も大半はこの悪魔の仕業だと思うが、
まだ年齢の低い子供が、何かを無意識に閉じ込めざるを得ないのも、
親による精神的若しくは、肉体的虐待によるのかも知れない。
肉体的虐待は眼に見える事が多いが、精神的虐待は周囲の理解が得られない。
苦しくとも、苦しいと言えない事で、人は何かを閉じ込める。
父が父であり、母が母であるならば、
人の心の中には、神が与えた本能と自尊心が在るのみで、
誠に清々とした、草原のような場所になっているのではないだろうか。

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