誰が育てるか、より誰と誰に授かったのか、を考える

【相談者】41歳女性 夫37歳 子供6ヵ月 結婚して1年

結婚生活が事実上破綻していると感じる。
結婚前の付き合いが長かったせいもあり、原因が良く解らないが、
些細な事で夫がイライラしているように感じられ、喧嘩になってしまう。
かといって世間で言う「ズタズタの夫婦」という訳では無く、
離婚ということに関して、正直揺れ動いている面もあるが、
もう別れようと思っているところである。
夫は普通の会社員、私も昼間はパートで働いている。
まだ夫には話していないが、離婚に際して親権はどうなるのか?
出来れば親権は私の方に欲しいのだが、
法律はどのようになっているのだろうか?

弁護士 坂井眞先生の言葉

坂井眞弁護士

貴方と御主人の収入を比較すると、御主人の方が収入が高い、
だから、貴方は収入面で親権を諦めなければならないという事では無い。
双方の収入に見合った養育費の負担は、当然御主人にも請求できる。
一般に乳幼児の場合、育児の中心は母親であることが多い。
これは生物学的に、そのような事情であることが多いということで、
赤ちゃんだから、ということで法律が定まっているわけでは無いが、
実際に貴方がパートで働いている間、子供を預ける実家などがあるなら、
貴方が親権者として相応しいと判断されるケースが多くなる。
一方、御主人は会社員としてフルタイムで働いていて、実家も近くない。
仮に御主人が親権を欲しがっても、「じゃあどうやって育てるの?」、
と尋ねられれば、答えようが無くなります。
従ってもし親権を巡って争いになったとしても、貴方が有利な立場である。
それよりも、離婚の理由が今ひとつ良く解りませんね。
私は別れたいという夫婦を、止めることは無いと考えるタイプだが、
年齢からして、「熟年夫婦」なんだから、もっとよく話し合っては?

パーソナリティ 加藤諦三先生の言葉

加藤諦三先生

親権に関しては、今坂井先生からご説明があった通りです。
もしそうなったとしても、貴方の方が有利なんですから、
どうか安心して暮らしてください。
子供の成育にとって、最も重要なことは、
母親である「貴方が安心している」ということです。
これは本当に大切な事です。

親しくなることが、「束縛されること」と感じる人がいます、
ナルシストです

漏れ聞こえる乳幼児の声、この子は聴いているぞ

筆者が思うに
この相談の根幹は「親権」である。
しかし、もうひとつの核心があることを、聞き逃す訳にはゆかない。
親権については、もうこのブログにも関連記事があるが、
弁護士の回答は決まりきったものである。
それよりも、離婚理由が相談者自身もはっきり分からないという問題。
放送時間の関係だろうと思うが、加藤先生も踏み込み切れなかった。
最後の一言でそれが指摘されている。
御主人は「ナルシスト」である可能性が大である、ということ。
30歳を過ぎた女性は、男を見る眼が肥えている。
6年間に及ぶ交際を経ての結婚、というのがそれを物語る。
その間御主人は、この相談者の女性を手に入れる算段で相当苦労した。
最終的に「出来ちゃった婚」に持ち込むことに成功、安堵した。
安堵した途端に態度が変わるのが、ナルシシズムである。
「自己愛者」はそれを手に入れた途端に、その価値を認めなくなる。
坂井弁護士が、親権に関する説明を終えた時、
電話の向うから赤ちゃんの声、相談者が胸に抱いていたのであろう。
この電話相談の会話を、6か月の乳幼児が理解出来るとは思えない。
しかし、不思議なもので理解は出来ずとも、感受性は大人以上である。
今自分の命を、父さんと母さんで奪い合いをしようとしている。
このような雰囲気を察知したに違いない。
この問題に最終的な決着を与えるのは、この赤ちゃんではなかろうか。

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