悲痛な老女の相談に、外部援助の気配なし

【相談者】71歳女性 夫74歳 長男、次男、長女は独立して別居

右半身麻痺の夫の介護について。
28年前に脳内出血で倒れて以来ずっと介護して来たが、疲れてしまった。
8か月前に3度目の梗塞を起こして以来、会話が困難になってしまった。
言葉が聞き取れず、何を言いたいのかを解ってあげられず、私も苦しい。
なにより、意思疎通が出来なくなってしまい、寂しくて仕方がない。
病気の人との接し方は、分っているつもりであるが、現実的に難しい。
これだけやっているのに何故? と思うと悲しいやら、情けないやらで、
「いつまで続くの?」 と自分の心に問いかけてしまう。
さりとて落ち込んでも居られず、明るく笑わせながら接するようにしているが、
もう体が疲れてしまい、それも限界に近付きつつあるように感じる。
私はどのようにしたら良いのだろうか?

作家・翻訳家 三石由起子先生の言葉

三石由起子先生

経済的にはどうなんですか? 一杯一杯ですか・・・。
長男さんや、他の子供達から仕送りなどは無いのですね。
あのね、毎月5千円でも良いからお小遣いを貰って、それを積み立てる。
車椅子旅行というのがあるのを知っていますか?
旅行会社などが企画して、介護の専門家も同行するかたちでやっています。
数か月に一度でも、そんなのに行くだけで全然違いますよ、本当に。
だって毎日毎日二人で向き合っているだけでしょ?
そりゃあ、新婚だって嫌になりますよ。(笑)
毎日同じものを見て、会話のネタも尽きて、やっぱり無理ですよ。
だったら、病院や施設に1泊のステイに行くとかすれば、
気分転換にもなるし、他人と奥さんの違いもはっきり分かるようになる。
「他人には任せられない」という気持ちになり易いが、
やっぱり、たまには自宅とは違う場所で、いつもと違う食事をする。
そういうことが、退屈な毎日にメリハリをつけることになる。
大事なことは「可哀そうだ」などと思わない事。
役所などには、介護施設や車椅子旅行に関する情報が沢山ある。
それと、3人の子供達にとって何が一番大変かというと、
お母さん、貴方が倒れてしまうことなんです。
そうなったら、この3人がどうやって、お父さんを介護するのか?
そうならないためなら、月5千円は安い、と思うはずです。
だから「出しなさい」と云えば、必ず出してくれるはずです。

パーソナリティ ドリアン助川さんの言葉

ドリアン助川さん

私は歌を唄うのですが、
車椅子だけでなく、ベッドごと入れるライブハウスというのがあって、
そこで、実際にライブをやったことがあります。
ベッドがふたつ客席にありまして、綺麗にお化粧しているんです。
ですから、旅行に行く時は思いっきりお洒落をして下さい。
よろしいですね、では頑張って。

する方も、される方も辛い 老々介護

筆者が思うに
筆者の経験から申し上げると、これは要介護4以上ではないですか?
だとすると、週に一度くらいの「日帰り入浴付き介護」くらい利用出来る筈ですが。
本来これは、ケアマネージャーに相談すべき案件であるように思います。
筆者の父は腎臓透析を要しましたが、要介護4で入院費を含め全て無料でした。
但し、こういう病院というのは「おむつ代」が異様に高いんですね、
衛生上の理由と称して「持ち込み禁止」なんです、マッタク・・・。
また筆者のお隣に住む老夫婦ですが、二人とも要介護1か2と聞きましたが、
車椅子でどこからでも出入り出来る様に、自宅を改築していますし、
毎日のように、訪問介護やリハビリの迎車がやって来ます。
勿論、全て介護保険で賄っているということです。
それだけでは無く、定期的に旅行も行っておられるようで、
確かこれも補助金のようなものが出ていると聞き及んでいます。
この老夫婦の息子さんは、元々福祉関係の仕事に就いておられるので、
福祉や介護に関する法制度について、隅々まで熟知していると言います。
つまりはそういう事のようで、知っているといないとの差が大きいのでしょう。
国の補助金制度程、一般人には難しく、理解が及びにくいものもありません。
一種の不公平が歴然と存在しているようにしか思えないのですが。

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