自己満足こそが、カゴから鳥を解き放つ

【相談者】17歳男性 父48歳 母47歳 弟14歳

生きる気力が無くなってしまい、この先どうしたら良いか分からない。
僕は他人を笑わせるのが好きで、「お笑い芸人」になりたいと思っていた。
母親との関係が悪く、母は支配的かつ否定的で、僕は常に反発していた。
2年前に、友人が僕の陰口を言っていると母から聞かされたために、
疑心暗鬼となって、友人たちとの接し方もぎごちなくなってしまった。
何とか自分を肯定し、立ち直っては来たが、
高校受験の際に、本当は「お笑い芸人」になりたかったのだが、
全てを捨てて飛び出して行くことも出来ず、自分を裏切ってしまった。
高校に入り、普通の学校生活をして来たが、体調を崩してしまい、
現在自宅療養しているが、人生の意味について考え込んでしまった。
かつては自分の中に確固たるものがあったが、今では生き方が分からない。
何を信じて生きるのか? 生きる目的が分からない。

幼児教育研究 大原敬子先生の言葉

大原敬子先生

運命というのは、その人の選択の過程から生まれて来る。
貴方はこれまで自分の意思では無く、母親の意思に沿って生きて来た。
その母親からの承認が得られないために、迷い始めてしまった。
どうしたら母親の承認が得られる生き方が見付かるだろう?
というのが、今日の相談だと思いますが如何ですか?
貴方はお母さんが好き、でもお母さんは承認してくれない。
お母さんが承認してくれれば、貴方は何時でも変わることが出来る。
しかし。お母さんは生涯貴方を承認することなど無いだろう。
何故なら、お母さんは貴方に依存しているからです。
貴方が立派な息子さんであっては困るのです。
貴方がどうしようもない子供であることで、
始めてお母さんは生きる意味を感じることが出来るのです。
貴方が反発して、自立して行けば行くほど、
お母さんは生きる意味を失ってしまいます。
つまりお母さんは、貴方を「カゴの鳥」にして来たのです。
そこで、貴方はこれから自分のカゴを自分で見つけなければいけない。
そのためには、まず勉強です、学問に打ち込むことです。
数学でも物理でも、公式を覚えるのが勉強ではありません。
複雑な人生を歩む上で、多様な発想や考え方を身に着けるためのものです。
テストで百点満点を取って自慢するためではなく、
ましてや、お母さんに認めて貰うためなどでは決してありません。
無意識のうちに、母親から認められることが人生の目的と勘違いした。
そこから脱却するための学問です。

パーソナリティ 加藤諦三先生の言葉

加藤諦三先生

以前にもこの相談の際に言ったことがありますが、
「学歴は人を救わないが、学問は人を救う」。
だから「学問をする」という事がとても大事なんです。
これからは、他人に認められるためではなく、
自分が好きで、満足できることを捜して下さい。
それが出来る様になれば、生きるエネルギーが自然と沸いてきますし、
生きる目的も、自然と分るようになって来るんです。
でもこれは、もの凄く勇気が要ることでもあるんです。
他人に認められることをしていた方が、楽ですからね。
しかし貴方には「素直さ」という大きな財産があります。
その素直さがある限り、貴方は抜けて行くことが出来ますよ。

「認められたい」ということで、長く生きて来ると、
生きる幸せを感じる能力を失います

17歳 「カゴの鳥」

筆者が思うに
この時点で気が付いたことは、不幸中の幸いと言えるでしょう。
愛情の与え方を知らない親など五万と居ます。
それどころか、愛情そのものを知らぬままに生きて来た大人が、
如何にも「物わかりの良い親」という顔をして子供を破壊しています。
愛情を知らないがために、依存心をそれと勘違いします。
ミルクと信じて泥水を飲ませる親、こういう親が沢山いるのです。
これにも増して始末に負えないのが、「ひがみ、やっかみ」です。
「ひがみ、やっかみ」を受けやすい人というのは、
特段優れた人というのではなく、依存されやすい人の事です。
相手は親兄弟に限らず、ありとあらゆる他人から僻まれやすいのです。
ひがみ、やっかむ人は、その相手を常に必要としています。
自分の代わりに不幸を背負わせるために必要としています。
決してその人を認め、承認することはありませんが、
たまには積極的に肯定することもあります。
しかし、どこか不自然で芝居がかった様に見えます。
ひがみ、やっかむ人の肯定は、相手を逃がさぬための「撒き餌」です。
他人に依存する人は、相手が幸せになることを望んでいません。

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