はじめの一歩を踏み出す勇気を、誰が与えるか

【相談者】76歳女性(夫は他界) 長男51歳(離婚) 孫24歳男

孫と食事の件で衝突。
孫は飲食店に勤めていて、料理が得意である。
私は古い人間であるため、私が作った食事は口に合わないようだった。
或る日、よほど気に入らなかったのか、料理をひっくり返してしまった。
孫は努めているとはいえ、収入が少ないらしく家計にはお金を入れない。
週に4日のアルバイトなので、そのことは息子も承知している。
我が家は主人が存命中から、共に食事をする習慣がなかったため、
孫とも、あまりコミュニケーションは無かった。
息子に言わせれば、年齢差から話が合わないのは仕方の無い事で、
孫の言う事には、適当に相槌を打っていれば良いものを、
つい私が自分の意見を言ってしまうことから、すれ違ってしまう。
私の料理は、味付けが不味いと云うので、1日2千5百円のお金を渡していた。
息子は、それが甘いと云う割には自分は孫を叱る事も無い。
孫が小さな頃から、母親代わりに育てて来たので、そうなってしまった。
今後息子や孫と、どう接すれば良いか?

弁護士 塩谷崇之先生の言葉

ハッキリ言うけど、貴方が悪いです。
息子さんが叱るわけでなく、貴方1人がやきもきしているようですが、
24歳にもなって、お祖母ちゃんの年金から毎日食費を貰っているようでは、
このお孫さん、ロクな者になりませんよ。
家に1円のお金も入れないなら、もう出て行きなさい、と云っても良い。
また、お祖母ちゃんの作った食事が不味いというなら自分で作りなさいと、
それも週3日、ブラブラしているなら家族の分も一緒に作れと言ってやれ。
お金を渡すのはもう絶対駄目です。
美味しいものを食べたければ、自分で稼ぎなさいと。
そうしなければ、お孫さんはどんどん駄目になって行きますよ。
私が先ほど「叩き出せ」と申し上げたのは、お孫さん憎さではありません。
この家に住む以上、一人前の大人として果たさねばならない義務は何か?
家族の一員として、どう責任を果たすかを考えさせるためです。
3人で共同生活をする上で、それぞれに果たさねばならない義務がある。
その義務を果たしもせずに、権利ばかり主張するのは間違いです。
ルールを守らないなら、何時抜けて貰っても結構だ。
どこへでも好きな所へ行って、勝手に暮らしなさいと。
それを、貴方の言葉で伝えれば、それで良いと思うのです。

パーソナリティ ドリアン助川さんの言葉

ドリアン助川さん

お祖母ちゃんが作った食事を、ひっくり返したお孫さんですが、
今あらゆる面で、生きていても面白く無いのだと思います。
或る意味、蝶々になる前のサナギの中でもがいているのだと思えます。
ですから、渡していたお金を断つなり、叩き出すなりすることで、
返って彼にとって次のステップへのきっかけを与える事になるでしょう。
横で聞いていて、そのように感じました。

人生のカベに突き当たって、ちゃぶ台返し

筆者が思うに
後悔先に立たず、きっとお孫さんも自分のしたことを悔やんでいるのでしょう。
確かに一昔前に比べれば、「普通に生きる」ということが難しい時代です。
それ以上に、変化を恐れる心理がこのお孫さんから透けて見えます。
飲食店でのバイトはあまり楽しくは無いのでしょう。
それしか見つからなかったから、とりあえずそれで凌いでいる。
こんなはずでは無かったと、どこでどう間違ってしまったか?
しかし、一旦それに慣れてしまうと、もう次の課題を自分に与えるのは難しい。
週に4日でも、何とか恰好がついていると感じているうちは、
その壁を越えて、次の世界に踏み出す勇気はなかなか得られません。
塩谷弁護士に言わせると、何か「法の剣で一刀両断」のように聞こえますが、
これもまた、父親の厳しさであり、優しさというものなのでしょう。
筆者も同様に、このお孫さんは一度「独り暮らし」をすべきと思います。
安アパートを借りるにあたって、お父さんに連帯保証人になって貰い、
「ご職業は? 月収は?」と不動産屋から探るような眼で見られる経験が、
この24歳には是非とも必要な修行のひとつである、と感じます。

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