自分を消して生きて来た人間、の本音

【相談者】71歳男性(2年前離婚) 前妻69歳

前妻との離婚について、家裁から財産分与に関する判決が届いた。
離婚原因は、前妻が私の退職金770万円を1年半で使ってしまった事。
それによって、家のローンが払えなくなってしまった事などである。
預金通帳を見ると、酷い時は2時間おきにお金が引き出されていた。
使途は全てパチンコなどのギャンブル。
協議離婚時は、特になんらの条件も付けていなかったが、
後になって、私が貰っている退職年金の中から、
私が81歳まで生きると仮定して計算した、530万円を支払えという。
しかし、年金生活で一度にこれを払う事も出来ないため、
月々の分割払いに出来ないものだろうか?

弁護士 坂井眞先生の言葉

坂井眞弁護士

まずシンプルに結論を申し上げると、それは出来ません。
裁判所が一括で530万円払いなさい、と云っている以上、
裁判所の上に立つ制度などありません。
しかし現実問題、払えない人から取りようがありません。
そこで双方話し合い、
払える方法で、払えるだけ払うということになります。
そうしなければ破産するしかなくなり、取る方も取りはぐれますから。
それから、まだ離婚から2年しか経っていないんですよね。
3年経っていなければ、慰謝料請求出来るのですが、
本来こうなったのは、奥さんが勝手にお金を浪費したのが原因ですから、
貴方も、奥さんに慰謝料払えって、云いたくなったことあるでしょ。
でも今更それを云うと、「分割払いなんか認めるものか」と云われそうですね。
こういう問題は、始めから弁護士と相談して、やるべきことをやっておかないと。
今からやっても、半年や1年では済まされそうにありません。

パーソナリティ 今井通子さんの言葉

今井通子さん

解りましたか? 法律では分割払いは認められませんが、
話し合いの上でなら、そういう事も出来るという話です。

【再び相談者】
ハイ、私もこれが払えないなら、もう死のうかと・・・。

【再び今井通子さん】
貴方ね、引いて引いて引いて、引くことで恨みを晴らそうなど、サイテーですよ!

【再び坂井弁護士】
そうですよ、死ぬ位ならそんなもん払わなければいいですよ。
頭初の弁護士と波長が合わないようなら、別の弁護士に資料を持って相談しなさい。
死ぬくらいなら、浪費に対して慰謝料請求の訴訟を起こした方がよほどマシです。
大事なお金をパチンコなどに使いやがって、
許さんぞ! という姿勢で復讐してやりなさい。

【再び今井通子さん】
貴方、人が良すぎ!
何れにしても、貴方はここで負けては駄目です。
泣いてる場合じゃないでしょ! このまま追いかけられて、追い詰められて、
好き放題にやられてたまるかって、闘いなさい!
死ぬ気があれば何でも出来る!!

自分を消して生きて来た人間、の本音

筆者が思うに
この男性の相談は、初めから「引いている」と見せかけた、恨みの表明である。
退職金はお祝い金とは違う、長年働いて稼いだ貴重なお金である。
それをパチンコでスッカラカンにされた挙句、財産分与で年金の前払いとは。
疑問なのは、調停を経たのか? ということ。
多分視覚障害のために、大事な書面通知を見損なっていたのではないか?
結果として「欠席裁判」となり、男性は主張する機会を失っていたのだろう。
勿論、相手の前妻はそうなるであろうことを、先刻承知していた筈だ。
だとすれば、上級審に裁判のやり直しを求めることは出来ないものか?
ここは、腕の立つ弁護士さんに登場して貰うしか無さそうだ。
何れにせよ、こんな無茶な判決に無抵抗で従う姿勢を見せることで、
心の底の「消し去りし自己」を暗に示そうとするのは、哀れの一言に尽きる。
これまでも、この男性はこのようにして、一事が万事を過ごして来たのだろう。
多分子供の頃から、いじめられても「悪いのはいじめられる自分」であると、
世間に見せることで、憐れみを買おうとしていたのではあるまいか?
そういう生き方に「サイテー」の判決を言い渡した今井道子さん。
ひとつの命がドブに捨てられることを、この電話相談が救ったかも知れない。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする