身に覚え無き請求は無視、でも税金となると…

【相談者】33歳女性 夫37歳 長男4歳 次男1歳

半年前に父が亡くなったが、
1週間前に「固定資産税納税通知書」が私宛に届いた。
対象の不動産は、亡き父の母方の叔母に当たる人の実家の土地である。
税額は年額で1万円位であるが、不可解である。
あくまでも、亡くなった父から見て「叔母」に当たる人物の遺産であり、
私からは遠い縁戚で、その場所に祖母の実家があることは承知していたが、
私と、その被相続人とは一面識も無い。
通知書の宛名に、「法廷相続人」と記されており、
私の他に、私の姉を含めて9人が分割相続していることになっている。
母方の叔母には兄弟がいたことは知っているが、実際何人かは不明である。
その「父から見た叔母」が他界した際、相続手続が行われていない為だと思うが、
果たしてこの場合、相続放棄出来るのだろうか?
それとも、今後ずっとこの税金を納めて行かねばならないのだろうか?

弁護士 中川潤先生の言葉

貴方のお姉さんを含めた9人で、
一度集まって今後の対策を協議するのが最も望ましいのだが、
実際問題、一面識も無い人達が集まって協議するのは困難だ。
そこで、相続放棄をして逃げてしまうのが一番だということになる。
問題はそれが出来るか否か、であるが、
相続放棄は、その相続の発生を知った日から3ヶ月以内に、
家庭裁判所に「申述書」を提出しなければならない。
あくまでも、「相続発生を知った日から」であるから、
貴方がそれを知ったのは1週間前に通知書を受け取った時点であるから、
一般的には、相続放棄可能であると思われる。
しかし、順序からして亡くなったお父さんの納税義務を相続したと、
判断されている可能性も多々あるので、その辺の情報がもっと必要だ。
とにかく調査が必要と思われるので、地元の弁護士会などから、
専門の弁護士を紹介して貰うなどして、早急に対策を講じた方が良い。
ダメ元で、裁判所に申述することも視野に入れ、事を急ぐべきだ。

突然の督促、晴天のへきれき

筆者が思うに
筆者も数年前に似たような経験をしている。
父方の従兄が所有している公営墓地の管理費が、突然私宛に督促されて来たのである。
驚いてよく調べてみると、その従兄は数年前から失踪していて、行方が分からない。
その間滞納された管理費の督促が私に廻って来たのであった。
しかし父の兄弟は全部で14人も居て、私から見て同じ従兄は数十人に及ぶ。
その殆どが一面識も無い人達なのである。
管理している自治体に電話で問い合わせたところ、
自治体の権限で戸籍を調査したところ、私の存在を発見したと云う。
但し戸籍の全てをもれなく調査したわけではなく、最初に見つけただけであるという。
墓地の管理規定により、私に継承権を与える事が出来るのだと云うが、
私が継承を希望しなければ辞退することも出来、その場合はまた別の親族を捜すと云う。
私は「継承辞退」の届出書を送って貰うよう依頼して、一件落着であったが、
相談の件は「固定資産税」であるから、誰かが納めなければならない。
そのルールは筆者の場合は「地方自治法」、相談の件は「地方税法」であろうと思う。
放送では「税務署」と云っているが、固定資産税は市区町村の管轄であるから、
当該自治体に出向くなどして、詳細ないきさつを確認できるのではないだろうか?
納税義務を課す側としての説明責任を、まず求めるのが一番先だと思う。

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