精神病に憑りつく詐欺被害の呻き

【相談者】71歳女性 娘36歳(独身) 夫は13年前他界

娘がここのところ悪霊に憑りつかれてしまった。
亡くなった親戚だか誰だか知らないが、
「ウゥ・・・ウゥ・・」と呻き声を出しながら近づいてくるという。
このままでは取り殺されてしまうと、大変怖がっている。
20歳の頃から不眠に悩まされ、精神科医にかかっているが、
特に不眠以外の異常は無く、時折安定剤の処方を受けていただけだ。
現在はケアマネージャーの資格を取るため、一旦職を退いているが、
こんな調子なので、合格できるはずも無く、見事に落ちてしまった。
今も後ろで「怖い怖い」と叫んでいる、聞こえますよね。
でも大丈夫、電話は続けられます。
精神科の先生は、「妄想が出ている」と云って新たに薬をくれたが、
飲むと胃が荒れるというので、飲んだり飲まなかったりしている。
占い師の先生にも、除霊をお願いしたが、一向に良くならない。
一体どうしたものだろうか?

精神科医 高橋龍太郎先生の言葉

高橋龍太郎先生

精神科医とはもう10年以上のかかりつけなら、信頼関係は充分ですね。
継続して診てくれているなら、どんな病気が考えられるか、
一度お母さんがその先生の所へ行って、きちんと説明を求めた方が良い。
娘さんは今、脳が故障している状態だから、今が一番大事な時だ。
今薬による治療をきちんとやれば、その症状は必ず改善されるはずだ。
そうすれば、後は予防的な服薬だけで日常生活に支障はなくなるだろう。
胃が荒れないお薬だってあるし、定期的な注射による治療方法だってある。
これは、薬を飲んだり飲まなかったり、このまま放置したり、
また占い師による「除霊」などで解決する問題ではない。
まさか占い師から高額な請求が来たりしてませんよね。
え、来てるの、いくら?
170万、払ったんですか? ソレ・・・。
なにやってるの、お母さん。
そんなお金があったら、いっそ入院させるかなにかした方が良い。
本人は多分嫌がるだろうが、そこは懸命にお医者さんと説得しなければ。
それこそ娘さんが救われないよ、本当に救われないよ。
お母さんはもっとしっかりしなくては、ダメ!
もう請求が来ても払わなくていいよ、当たり前でしょうが・・・。
騙されてるよ、完全に。

パーソナリティ ドリアン助川さんの言葉

ドリアン助川さん

お母さん、娘さんのためにも、お金はキチンと使いましょう。
「非科学」ではなく、ちゃんとした「医学」にお金を使って、
そうして娘さんを病から救ってあげて下さい。
是非、そうしてあげて下さい。

夏の終わりの怪談話、では済まされぬ

筆者が思うに
「悪霊に憑りつかれた」とは、一体どういうことなのか?
その為の「除霊」に30万、40万、ついに締めて170万とは・・・。
絶句としか言いようが無いが、娘さんの治療計画が一段落したら、
今からでも弁護士か、役所の消費者窓口に相談すべきだろう。
次の被害を未然に防ぐためにも、インチキ占い師や霊媒師をのさばらせてはいけない。
娘さんは「働くから」と云っているそうだが、
そもそも、占い師は誰の発案で「お世話になった」のか、誰かの紹介か?
170万の、その大部分は返して貰って当然のお金であろう。
不治の難病にインチキ祈祷師、というのは江戸の昔からつきものだったらしいが、
医学が充分に発達した平成の世にも、このような事例があるとは驚きだ。
それだけ精神医学は他の分野に比べて立ち遅れているのか。
または、他の病気と違って一般への啓蒙が不十分な分野なのか。
はたまた、資格試験を前に不勉強の発覚を恐れた娘さんの「猿芝居」か・・・。
だとしたら、たいしたものだ。
もう少し「大根役者」だったら、170万の被害は免れたかも知れない。

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