あなた早く死んで! 先の見えない老々介護

人生相談 親子 家族
【相談者】73才女性 夫78才 (介護16年)

16年に及ぶ介護疲れについて。
潔癖症で完璧な介護をしようとするあまり、
自分の思い通りにならない事に対して苛立ち、
疲れてしまい、夫に大声で暴言を吐いてしまう。
そうしては自己嫌悪に陥り、
私の体重も激減してしまった。
体が悲鳴を上げているのが解り、そのストレスが、
寝たきりの主人に向かってしまう。
ヘルパーさんや介護士さんにも任せきれず、
全てを独りで抱え込んでしまう。
もう死にたいと思うこともしばしばである。
あまりの大変さに疲弊して、
「早く死んで欲しい」などと口走ってしまう。
もう本当に情けなくて、泣けてくる。

心についてのエッセイスト マドモアゼル・愛先生の言葉

本当に深い問題だと思うが、
体重が激減したということは、
これは誰がどう見ても、ドクターストップだ。
貴方は出来る限りのことを、全身全霊でやって来た。
それは御主人に必ずや伝わっているはずだ。
完璧な介護を貴方は自分に求めているということだが、
御主人は、そうした貴方と共に在ることを望んでいる。
手を抜くことは、この場合悪いことでも何でもない。
もっと楽をしてくれと、御主人は思い悔やんでいる。
と、そのように想像される。
ここは介護に関する専門家にも相談し、
これまでとやり方を変えて、もっと楽なように、
これ以上の無理を重ねずに済む方法に切り替えよう。
御主人はあなたに感謝の念しか持っていない、
貴方が楽になれば、御主人も楽になる。
引き続き、より良い時間を共に過ごせますよう。

パーソナリティ 勝野洋さんの言葉

楽をすることは悪いことでは無いと思うし、
荒っぽい言葉も、それがあなたの魅力であることを、
御主人は誰より良く解っていらっしゃいますよ。
死にたいなんて言わないで、お二人の若い頃などを、
この機会に振り返って、思い出してみて下さい。
とても良い結婚生活を送っていらっしゃいますね。

後悔と自責の念にやつれる妻

筆者が思うに
10年を遥かに超える介護の日々は、想像に絶するものがある。
それを職業としている人でさえ、たまには息抜きくらいしなければ、
でも、自分の御主人のことであるがゆえに、責任感に縛られる。
辛いのは寝たきりの御主人も一緒なのだろう。
好んで苦労を掛けているわけでもないのに、
奥さんが疲弊する姿を、見れば見るほど、悔やまれて悔やまれて、
なにも言わずに、じっと耐えるしかない御主人の心中を思えば、
資本主義と社会保障との相性の悪さを、長年放置した政治の責任が、
こんなところで鮮明になって来る。
慢性的に不足する福祉人材に、雀の涙の助成金。
それでもこの老夫婦は、明日も懸命に生きて行くだろう。


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