無言の時間が、心に爪を立てる

人生相談 親子 家族
【相談者】64歳女性 夫67歳 自営業 娘42歳と39歳 嫁ぎ済

3年前に胃がんで手術をしたが、今回腸閉塞になりまた手術した。
二人で家にいると、いろいろと息苦しくなって来る。
夫から「口の利き方に気を付けろ」と云われたことが、
心のしこりになってしまっている。
医師からは、もう半年位と余命宣告されている。
もう残り少ない人生を、心穏やかに過ごしたいと思うのだが、
なにかにつけてイライラを募らせる夫に接すると、
なんだか悲しくなってしまい、無難に過ごしてゆく自信が無くなった。
今の時間を大切にして、楽しく過ごす方策はないだろうか?

弁護士 坂井眞先生の言葉

残り少なくなった人生だが、特別なことは何も出来ないだろう。
御主人もキツイことを云ってしまった後、内心反省しているようだ。
まったく会話が成立しないというとでも無さそうだし、
自分で自分の余命を知っている。
後は心配しても致し方の無いことは、心配せずに、
もしかしたら、後1年宣告よりも長く生きられるかも知れない。
そうすると、半年先の心配事は無用だったことになる。
こればかりは、誰にも答えが判らないが、
とにかく、今出来るることをやる、出来ないことはやらない。
こういう姿勢が一つの回答ではなかろうか。

パーソナリティ 今井通子さんの言葉

あなたが云っていることは、意外とキツイかも。
余命半年の人に対して、家の修理と云ったってね、
その修理が終わった頃には、自分は旅立たねばならない。
でも、後になって「そうだな、頼んでみれば」というのは、
その後独りになった、あなたへの配慮から言ったことですね。
思いやりが無い、とまでは言わないが、
こんなセリフを吐かせるようでは、ちょっとね。
痛いかどうか、など表面的な事よりも、
もっと内側の大変さに理解を示せるように、
努力してみて下さい、出来ますか?

分かっていても難しい、終わりの始まり

筆者が思うに
今井さんの医師としての視点がもう少し欲しかった気がします。
しかし、「出来ますか?」と云われて、
「ハイ、判りました、自信があります」、などと言う人は、
多分相談しては来ないだろう。
病院のナースでさえ、慣れた人など果たして居るものかどうか?
因みに私は、私の父にその宣告をする役を仰せつかった。
直接的ではなく、間接的ではあるが、
「後は神様に委ねるしかない」といった感じで。
最期まで自分勝手だった父の、最後の我がままは、
転院時の車は、病院の大型車ではなく私の狭い車で、というもの。
私は父を後部座席に乗せて、わざと私が生まれた家の近くを通り、
転院先の病院へ向かいました。
母が隣で「ここ、ホラ覚えてる?」などと話しかけていましたが、
2か月後同じ道を、遺骨となった父を乗せて走ることに。
結局、アタマで分かっていても何も出来ないのです。


【人生相談】癌で余命半年の夫と「二人地獄」


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