見えない不満を隠して、見える不安に怯える

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【相談者】相談者:66才女性 夫67才 長男38才 次男32才

38才長男がひきこもりで家庭内暴力を振るう。
暴力は相談者に対してのみで、
父親と次男に対しては暴力は向けられない。
朝から怒っている、「殺したい」などと言ってくる。
中学の時から登校拒否、不登校気味で、週に2日は休んでいた。
暴力を振るうようになったのは高校の時から。
子供の頃は人の顔色を見ているような子であった。
夫婦仲はずっと悪く、夫は午前様で父親不在の状態。
家族団欒のない家庭であった。
30年くらい前から、できれば離婚したいと思っていたが、
自分に生活力が無く、離婚出来ないでいた。

心についてのエッセイスト マドモアゼル・愛先生の言葉

あなたから被害者的な口調を感じたが、
息子さんの怒りが正当なものであることは理解できるであろう。
それだけに辛い立場だ。
被害者では無く、加害者としての自覚が必要かと思われる。
子供というのは、仲の良い両親の下で育てられるのが、
人情としては当然のことだから、それを与えられなかった。
あなたはその状況の解決のために、全く動かなかった。
「幸せにして貰う」という結婚だった為、御主人も負担だった。
小さな損得が渦巻く家庭の中で、
気前よく損を引き受けては来なかったのではないか?
それは息子さんへの接し方も同じで、
望むように生きられない絶望感の解決を、息子に託してしまった。
託された子供は、生きるためには、それに従うしかない。
殺してやりたいほど憎い、でも離れることができない。
あたなが依存させたからです。
「いっそ、殺してくれ」と、いう覚悟で息子さんと対峙できるか?
出来ないなら、離婚して逃げた方が良い。
「殺す価値も無い女」と思われた方が、よっぽど良い。

パーソナリティ 加藤諦三先生の言葉

「このババア、ぶっ殺してやるっ」という叫びを翻訳すると、
「助けてくれぇ」という意味になります。
もう家庭は崩壊し、夫婦関係もとっくに破綻しています。
今までの決断は、決断ではありません。
事ここに至った以上、突破するしかありません。
それは、できます。

何も決断しないことは、間違った決断をするよりも悪いことです

心に盲目な社会だから

筆者が思うに
暴力は眼に見え、耳にも聞こえる。
家具を投げつけ、ガラスが砕け散る時の凄まじい破壊音は、
周辺の家庭まで、一瞬にして凍り付かせるに違いない。
悲鳴でも聞こえようものなら、110番通報されるかも知れない。
暴れているのが38歳の息子であることは、とうに知れ渡っていよう。
しかし、その38歳の息子の心が発する悲鳴は誰にも聞こえない。
社会に出て、自分と他人の違いを否応なく見せつけられて、
38年の人生のやり直しなど、出来る道理も無いことを知り、
心からダラダラと血を流しながら、暴れているのだ。
世間の眼には「親不孝者の馬鹿息子」にしか見えないはずだ。
被害者と加害者の関係が、逆さまにしか映らない世の中にも、
この息子は日々傷付かなければならない。
人の心に関する学問はカネにならない、だから普及しない。
学校でも教えないし、教える器量も無い。
戦後70年と云うけれど、この国はまだ戦後の焼け野原同然である。


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