命を取り上げられて、捨てられて

人生相談 人生の諸問題
【相談者】54歳女性 夫54歳 長男30歳 長女28歳 次男25歳(独立済)

物を捨てられない。
スーパーの袋、履き古した靴下、海苔の缶等、
ありとあらゆるものが、捨てられずに食器棚から、押し入れから、
とにかく尋常でない量が、押し込まれている。
主人から「このままでは物に殺される」と再三怒られているが、
その時だけ反省しては、結局また同じことの繰り返し。
自分でもあまりに病的だと思う。
子供の頃潔癖症の母に、大切なものを捨てられてしまうので、
こっそりポケットに隠したりしていたが、
そんなことが今も心に影響しているのだろうか?

心についてのエッセイスト マドモアゼル・愛先生の言葉

あなたの母親は、自分の潔癖症を理由に、
あなたにとって大事なものを、ゴミとみなして捨ててしまった。
その母親から自由になった時点でこうなってしまった。
どんなにくだらないものであったとしても、
まだ子供でであったあなたにとっては、宝物でしたから、
命を捨てられてしまったと、同じくらいの事だったはずだ。
大人の理屈で言えば、「汚してはいけない」というのは正当な理由。
しかし、子供の成長に於いてはもっと大切なものがある。
それを捨ててしまうことを、みすみすあなたは許してしまった。
母親と口論するでもなく、捨てさせてしまったことに対する、
あなたの無念は相当なものであるはずだ。
あのとき捨てられてしまった心の一部、体の一部を、
あなたはまだ心の中で、捜している。
もう一度、その時の悲しみと直面して、自分を慰めてやろう。
捨ててしまったものを、お母さんが持って来てくれる場面を、
想像するだけでも良いから、
とにかく、「その儀式」を終わらせることが肝心だ。

パーソナリティ 今井通子さんの言葉

御主人が「離婚しよう」と云っているのは、
そう云えばあなたが片付けをしてくれるからであって、
本当に別れる気などないのだと思う。
ものが貯め込まれるひとつのパターンとして、
「買い過ぎ」があるのではないだろうか?
ひとつが無くなったら、次のひとつを買うよう心掛ければ、
あとは、自然と整理整頓術が身に付くのではないか。
今日電話相談で言われたことを、御主人にも話してみて下さい。

心の闇に積もるゴミ

筆者が思うに
所謂「ゴミ屋敷」と云われるようなお宅へ、
筆者も仕事柄何度かお邪魔したことがある。
大きな家で、20畳くらいあろうと思われる座敷だったが、
畳面が全く見えない有様なのである。
うず高く積もったゴミは、最も高い所で大人の腰くらいあった。
広い家中、何処もかしこも同様の状態で、
積もっていたのは、主に新聞紙や雑誌類ではなかったかと記憶している。
これが「幼い頃のトラウマ」の仕業なのかと思うとぞっとする。
普通の人から視れば、「だらしなさ」の極限状態にしか見えない。
しかしよく考えてみれば、確かに整理整頓が苦手というだけで、
あのような常軌を逸した結果がもたらされるとも考えにくい。
幼少時に同じ思いをした人の中には、
また違った形でしわ寄せを受けている人だっていることだろう。
殺伐とした事件が日々報道される昨今。
ゴミ屋敷程度で済んでいるなら、良いほうなのか?


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