トランスフォーム 違う問題を今の問題に重ねてしまうこと

人生相談 人生の諸問題
【相談者】27歳独身男性 母と祖父祖母と3人暮らし(父は離婚して別居)

人間関係、特に職場での上司との関係が上手くゆかずに、
すぐに仕事を辞めてしまう。
職場に居ると常に監視されているようで、落ち着かず、
上司から何か頼まれると、出来る出来ないに関係なく、
なんでも即座に「ハイ」と応えてしまう。
これまで長続きしても、3か月が限度であった。
大学時代は、勉強をやる気になれず一年留年した。
卒業後にすぐ就職する自信も無く、大学院へ進学したが、
やはり単位が取れずに中退した。
始めは離婚した父と一緒に暮らしていたが、
大学在学中にパチスロにハマってしまい、父と喧嘩して、
家を飛び出してしまった。
以降、母方の家で暮らしている。
このままではいけないと思い、相談したい。

医学博士 森田浩一郎先生の言葉

今の話を聴いていると、生きる目的がはっきりしないと言うか、
どのようにして生きて行くかという目標が無いと言うか、
大学院も途中で辞めてしまうし、駄目だよキミィ、そんなこっちゃ!
要するにこれまで、親が居るからなんとかなるので、
ケキトーに甘い考えで、簡単に生きて来てしまったんじゃないか?
せっかく今日、加藤先生とボクの所に電話してきたんだから、
これからは、古いシャツを脱ぎ、古いパンツなど捨ててしまって、
真新しいフンドシを締めて、生き直さないか?
その為には、まず禅寺にでも籠って、方向性を考えてみてはどうか。
私も医者の免許を取ってから人生に迷い、
京都の禅寺にひと月半ほど籠った経験がある。
27歳にもなって、家族とも職場とも、そして女とも上手く付き合えない。
失礼な事ばっかし云って済まんが、ひとつの方法論として、
2~3か月座禅でもやってみろよ、人間変わるぜ。

パーソナリティ 加藤諦三先生の言葉

上司とのコミュニケーションが上手く行かないのではありません。
父親との関係が上手くいっていないのです。
その関係から逃げている限り、何度職場を変えても無駄なことです。
今の上司との人間関係は、問題ではありません。
そこに気が付いて、心理的な責任転嫁を止めなければなりません。
過去の関係は過去の事として、別の事として捉えなければ、
何度職場を転々としても、絶対に上手く行きません。

昔の関係の問題を、今の関係に持ち込まない事
トランスフォームしないこと

禁じられたままに今を生きている

筆者が思うに
いい歳をしてだらしがないとか、根性無しとか、
この相談者をコキ下すのは簡単である。
元来肝っ玉が小さい、と云えばその通りなのかも知れない。
明日から違う人間になる、ということは大変なことに違いない。
しかし誰でも「違う人間にならなければならない局面」というのが、
長い人生で一度や二度はあるだろう。
森田先生は「座禅の修行でもして来い」と云うが、
確かにそれもまた一興である。
私の場合は、その局面の直前まで迷っていた。
自分という人間には、この試練は超えられない、という焦りの中で、
ぎりぎりの直前になって、「違う人間」になるアイデアを思い付いた。
違う人間になった「フリをすれば良い」と閃いたのだ。
私の尊敬する俳優高倉健さんなら、ここでどんな風に立ち居振る舞うか?
私は健さんになったつもりで、その困難を一応乗り切った。
大事な局面で助けてもらった、高倉健さんは恩人である。

そして報道によりますと、去る3月8日午前、
回答者の森田浩一郎先生が、老衰のため91歳で逝去されました。
最近の若いリスナーからは、「老々相談」などと揶揄されていましたが、
独特の言い回し、独特のかすれた声で、孫のような相談者を叱咤激励。
もうこの声を聴くことは出来ませんが、
当ブログでは後3回、森田先生の相談回を予定しています。

謹んで森田先生のご冥福をお祈り申し上げます


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