取り越し苦労は、本当の苦労ではない

人生相談 子育て 教育
【相談者】31歳女性(パート) 夫26歳(会社員) 結婚1年半

子供が欲しいのだが、親になるのが心配で葛藤がある。
私は体が丈夫ではなく、未熟だと思っている。
また自分の親との関係が不安定で、子供への悪影響が心配だ。
両親はどちらかというと不仲で、転勤が多い父の影響で、
お金が無くなってしまったり、
中学時代に不登校であったため、そのことでも険悪になって、
父親に暴力を振るわれたり、母親は死にたいなどと云っていた。
今でも独り部屋で泣き叫んでしまうことがあるが、
もしそこに子供がいたらと思うと、不安でならない。
今は夫との夫婦関係は良好だが、
今後もし離婚するようなことになったとしても、
自分一人で子供を育ててゆけるくらいの強さが欲しい。
どうしたら良いだろう?

作家・翻訳家 三石由起子先生の言葉

真面目なんだか、傲慢なんだか判らない人だ。
子育てで一番大切なことは、楽観主義でいることだ。
強くなりたいと言うけれど、強さの根幹とは先の心配をしないことだ。
まだ起きてもいない未来の事を、想像して悲観的にならないことだ。
今10歳の子供が大学を卒業する頃には、
約65%の人が現在は存在していない職業に就くと言われている。
親の価値観やら、感性やらに振り回されていては、生きて行けない。
第一あなた、子供が欲しいったってすぐ出来るかどうかも分からない。
子供が欲しくても、出来ずに苦労している人は五万と居る。
そういう心配は何故しない?
人間が未来を心配するとは、このくらい隙だらけなものだ。
あなたは将来離婚するかも知れないと、心配している。
でもあなたのスケジュールには、親が死ぬことは入っていない。
神様でもなけりゃアンタ、明日の事だって分かりはしない。
では一体どうしたら強くなれるのか? 答えを云うよ、
今を楽しむこと。
先の事を思い悩んで、真面目なふりをするんじゃない!
先が心配なのは、今の努力をしていないからだ。
勘違いをしない、今日は楽しかったと毎日寝る前に口に出して御覧。
せっかくまだ新婚なのに、今楽しまなきゃ何時楽しむんだ。

パーソナリティ 今井通子さんの言葉

先のことだけじゃなくて、過去からも色々引っ張り出して来てますね。
体が丈夫でないと言う理由、両親との関係性という理由、
色んなことを理由に、あなたは今やるべきことを避けている。
その方が楽だからね。
でも何もしないと人間は死んでしまいます。
刺激に向かって挑戦して行かないと、生きられないんです。
色んなことがあるかも知れないけど、だから楽しいんでしょ?

不安から逃げた言い訳

筆者が思うに
「取り越し苦労をするな」と云う方はたやすいが、それでも不安は収まらない。
「貧乏性」という表現の方がどちらかというと適切だと思う。
私は楽観的に生きたくても、他の人がそうさせてくれないのが「貧乏性被害」だ。
トラウマというほどのものでは無いかも知れないが、
子供の頃の苦労というのは、この相談者のように貧乏性を引き起こす。
私が就職して初めて車を買った時、母は泣きわめく寸前だった。
自動車保険の話題で、私が「対人3億か無制限」などと云った時だと思う。
これを聞いた母が動転してしまい、「大変なものを買ってくれた」と・・・。
自動車⇒交通事故⇒損害賠償⇒3億か無制限。
という風に連想に次ぐ連想の果てに、
とうとう自動車を購入するとは、家屋敷を売り払う覚悟を決めること。
というイメージになってしまったらしい。
これが典型的な「貧乏性」であるが、気の毒なのではなく、普通は迷惑だ。
「取り越し苦労だった」と笑って電話を切った相談者。
その何分か後に「もし三石先生がペテン師だったら」と、
不安に落ち込んでいるようなことはないだろうか?


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